堀江貴文はヒッチハイクで自分の殻を破ったらしい。
私の場合、二十歳の時にバンコクで金(TC)を盗まれた経験が大きかった。
その時、幸いコルカタまでの航空券(紙のクーポン)は無事で、パスポートはインドビザを取るためにインド大使館に預けていた。
まずは、TC(旅行者用小切手)を再発行するためにシティバンクへ行った。再発行は可能だったが、翌日コルカタに飛ぶ予定だったため、コルカタで再発行してくれと言われた。
シティバンクを出た後、大雨の中、タクシーでインド大使館に向かった。
インド大使館に着いたらタクシー代が足りなかった。もちろん運転手は怒り心頭だったが、無い袖は振れない。ひたすら謝ってから大使館に行ったら、閉まっていた。ここで引き下がれるかと思い、呼び鈴を鳴らした。しばらくすると、大使館員が私のパスポートを持って出てきた。インド人が神様に見えたね。
なんとかパスポートは戻ったが、金が一銭もなかった。そこで、前日知り合ったタイ人の勤めるホテルに行った。事情を話すと、このホテルの日本食レストランに行ってみてはどうかと言うので、そのレストランに行って、1日働かせてくれと頼んだ。店の人は、仕事はないけどと言って、20ドルくれた。ありがたや〜
そのタイ人の家に泊めてもらい、翌朝、ドンムアン空港まで連れて行ってもらった。海外では、この時に限らず、度々現地の人に助けてもらっている。
人間は一人では生きていけない。互いに支え合って生きている。人から助けられる度にそう思う。
コルカタに着くと、空港の外に乞食が溢れていた(今はいない)。だが、私には金の臭いがしないせいか誰も寄って来なかった。
コルカタの安宿に着くと、見覚えのある顔を目にした。中学生の時の同級生だった。彼は中学の時に転校したので、6年ぶりくらいの再会だった。私の顔が当時とはまったく変わっていたみたいで、彼はなかなか気づいてくれなかったが、私の事を思い出すと、彼の顔に笑みが溢れた。それから2人で、こんな出会いがあるなんて、インドはすごいよな〜と言い合った。
私はすぐに彼から金を借りたが、その金を返したか憶えていない。
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